ソフトウェアによる
視覚再生プロジェクト

New. VISION

失明した目に、光を取り戻す。

NEW.VISIONプロジェクトは壊れた視細胞機能をソフトウェア制御にて代替することで、失明した方の視覚を回復することを目指しています。大きなチャレンジではありますが、決して実現できない未来ではありません。ソフトウェア技術の応用と進化によってすでに具体的な臨床を目指す段階に来ているのです。この取り組みがより早く失明した方の目に光を取り戻し、目の前の光景が見えるように、全力で取り組んでまいります。

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NEW.VISIONとは

視細胞をソフトウェア制御する
「再生医療」

本プロジェクトは、失明した方が本プロジェクトが開発するグラス「NEW-VISIONグラス」(ソフトウェアデータ信号によるダイレクトな視細胞制御する特殊な機能をもつグラス)を装着するだけで、目の前の光景やヒトの表情や文字の読み書きが確実にできることを具体的に目指しています。これは、遺伝子治療とあわせ、NEW-VISIONグラスに内蔵された ソフトウェアによって創出された信号データ制御により、失明者の視覚をグラスを装着するだけで回復させる(見えるようにする)もので、「光を失った方、あるいは何も見えなくなった方が、グラスを装着するだけで見えるようになる(視覚を回復する)」ことを具体的に実現していく、世界で初めて実証段階に入ったプロジェクトです。 このプロジェクトでは全ての色や光景を視認できる(みえるようにする)ことを具体的に目指しています。現在(2017年2月)はラットでの実験を終え、前臨床の段階で研究・開発・実験中です。また将来的には利用される方の利便性を最重要視しておりますので、グラスの形状自体がコンタクトレンズ型に進化していく可能性もあります。

今後のプロジェクトの状況や取り組みにつきましては、関連する様々な情報も含めまして、可能な範囲で随時情報を発信していきます。これは世の中の失明者に光を取り戻す具体的な大きな取り組みの第一歩でもあり、かつソフトウェアの力が単にシステムの制御だけではなく、細胞や生物をターゲットとして実用化に大きく向かう一つの取り組みだと考え取り組んでまいります。

NEW.VISION
対象としてしていく病名

  • 網膜色素変性症
  • 加齢黄斑変性症
  • 網膜剥離

NEW.VISION

対象と課題

NEW-VISIONの最初の対象になるのは、眼の一番深いところで 光を感じることができる細胞である「視細胞」が壊れる病気(網膜色素変性症)です。遺伝子治療薬の注入により眼の中の脳に直接つながっている細胞(神経節細胞)に光を受け取る能力を与えて視力の回復を高め、ソフトウェア制御(見える画像信号の特殊制御)による視神経細胞制御によって信号を脳に送り、視覚の再生レベルを確実なものにします。装着するグラスカメラで捉える眼の前の映像をソフトウェアで最適なデータに変換し、ダイレクトに神経節細胞に伝達し、実際の脳で認識させることになります。※元来、ヒトは眼でモノを見ているのではなく、目に映る映像を脳が認識しています(脳が見ています)。

この技術は「全ての視覚・映像は信号データである」という基礎技術の常識をベースに、冨田研究室の冨田教授や菅野准教授などを中心に、本来の眼の機能の中で壊れてしまった一部の機能 (視細胞)をソフトウェア制御に置き換えてモノを見るというこの手法は、既に論理的に証明されており、ラット実験においても視覚が回復していることが実証されているものです。

全てを繋ぎソフトウェアで制御する

  • MOBICOM
  • JIG-SAW

ソフトウェアによる視細胞制御は、当社グループ基礎技術である信号制御技術が大きな役割を果たしています。

なお、本プロジェクトに関連する取り組みとしては、青色のみを対象(※青色のモノのみを視認するという意味)とする取り組みとして、2016年に米国で臨床試験が開始されています(本プロジェクトの冨田教授はこの米国研究機関での臨床試験にも深く関わっており、遺伝子治療の視覚再生分野の第一人者です)。しかしながら、この臨床試験の取り組みにおいては、視覚の完全な再生・光の回復という観点では、まだまだ不十分です。青色のみの場合、例えば「部屋の中のテーブルの上に青いコップがある」とします。その見え方は全体の中に青いコップだけが見えるのではなく、青いコップだけが見えます。視覚全てが青いコップです。それ以外のスペースは視野には全くありません(部屋や机はおろか、そのスペースもわからず、コップと自分との位置関係や距離の把握でさえも難しいのです)